不久前隨手寫的試考察


3樓貓 發佈時間:2022-06-29 12:41:40 作者:鴉哭魔yakumo Language

不過是日文……汗


TV版攻殼機動隊S.A.Cの試考察
                          
by yakumo

周知の通りで『攻殼機動隊STAND ALONE COMPLEX 2nd GIG』の中で使われた文章「個別の11人」のモチーフはもともと三島由紀夫をベースに作ろうとした。『近代能楽集』は基本は九篇で構成されているから、あともう一篇アメリカに招かれて書いた「ロングアフターラブ」を足した十編とするというような話があるらしい、そこに更なる幻の十一篇目が「個別の十一人」という設定のわけだ。事前神山健治監督が各方面に訊いたみて、やはり許可を得るのは不可能だそうで、最終的には會社に街宣車が來る可能性までも勘案した結果、そこまでのリスクは負えないということで、プロットの段階で斷念した。かわりに、パトリック=シルベストルという架空の作家の革命評論集にしたので、少しでもリアリティが失われてしまったと考えられる。
それに対し、『攻殼機動隊STAND ALONE COMPLEX』(以下『SAC』)の「笑い男事件」は現実に起こられた事件の元に創作されたので、リアリティの醍醐味を感じられつつである。「笑い男事件」はいわゆる劇場型犯罪の日本での代表例「グリコ・森永事件」をモテルとして作られた事件だ。「グリコ・森永事件」は、1984年関西地域を舞臺として食品會社を標的とした一連の企業脅迫事件である。「劇場型犯罪」の語はこの事件を評して、評論家の赤冢行雄が命名した。劇場型犯罪は、あたかも演劇の一部であるかのような犯罪で、世間、企業などを舞臺とし、実行犯が主役、警察が脇役、マスメディアの人間や一般人が観客、という構造になっているものが多い。犯罪が行われているにも関わらず、人々がそれを見世物として楽しむという行動が見受けられるのが特徴である。劇場型犯罪の元祖は、ロンドンの切り裂きジャック事件であるといわれる。けれども日本での「グリコ・森永事件」はなかなか面白すぎる事件と考えられる。結果として毒入り食品による死者は発生せず、また誘拐放火等により命を落とした人もいなかった。そのため、凶悪な事件であるにもかかわらず、市民の中には「かいじん21面相は憎めない奴」と共感する人も少なからずいた。犯人がキャリア警官を嘲笑したり、アフリカ飢餓への募金を呼びかけるなどしたことも、「義賊」の印象を與えた。
『SAC』の「SAC現象」は作中における電脳技術という新たな情報ネットワークにより、獨立した個人が、結果的に集団的な振る舞いを見せる社會現象。孤立した個人(STAND ALONE)でありながらも全體として集団的な行動(COMPLEX)をとることからこう呼ばれる。事件において実質的な真犯人が存在しない狀態が、全體の総意において架空の犯人像を生み出し、一部の人々がその架空の犯人像の模倣者がその総意を強化、達成するような行動を見せるという獨特の社會現象だ。「笑い男事件」と「グリコ・森永事件」は最初の誘拐事件から模倣者までいろいろ似ているけど、根本的な區別は「SAC現象」にある。つまり、孤立した個人でありながらも全體として集団的な行動ということである。「グリコ・森永事件」は個人的行動の段階で済んだわけだ。この特徴は「笑い男事件」の魅力さとして作品の問題意識の先進性を表されている。
社會心理學の中で、群集という定義は、集団と同じように複數の集合を指すが、共通の注意や関心をひく対象に対して、同じような仕方で行動する、偶然に集まった人間の集合だという。おそらく「SAC現象」の一部分も群集行動だともいえるだろう。これからちょっと「SAC現象」の群集心理を推察してみる。群集心理について、次のような六つの性質が指摘されている。
1)被暗示性:群集は非常に暗示にかかりやすい性質をもっている。
2)無名性:群集の中においては、たがいにどこの誰であるかというようなことは、不明であり問題にならない。
3)等質性:群集においては、その場にいる人間同士の職業、性別、性格、知能などについての個人的相違は問題とならない。
4)無責任性:おたがいに名前を知らないもの同士であるという気やすさから、しばしば無責任、無反省、無批判な行動になりがちがある。
5)衝動性:群集は、しばしば理性のブレーキがきかないで、感情のおもむくまま、衝動的に行動するようになる。
6)力の感覚の実感:群集の一員でいることによって、その場のエネルぎーやパワーを実感する。
 特に最後の性質は群集行動を理解する手がかりとして考えでもよかろう。劇場型犯罪のような事件で人々はそれを見世物として楽しむという行動が見受けられるということは、人々は共通のなにかでわっと盛り上がる、鈴木謙介さんがいう「カーニヴァル化」というか「祭り」が欲しいわけだ。つまり、人々が無意識でどこかのどの大きな群集に參加したいで、一員としてエネルギーやパワーを実感できるように動いているではないかと考えてもいいかな。ちなみに、それは劇場ではなくても、國家か民族か血の繋がりか宗教か同じ趣味のサークルか體育のチームかチームのファンスか服裝のスタイル同士か、いずれどの集合に屬して、その中で認められるという感じから安全感や存在感などを確認しつつ、そこでエネルギーを実感するだろう。
 これからも、『SAC』に基づいて考察し、分析し続けていこうと考えられている。




參考文獻:
wikipedia  http://ja.wikipedia.org/wiki/
村井健祐/土屋明夫/田之內厚三 『社會心理學へのアプローチ』 北樹出版、2000年

動畫信息

攻殼機動隊 第一季
中文名:攻殼機動隊 第一季
原 名:攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
又 名:攻殼機動隊 S.A.C. Ghost in the Shell: Stand Alone Complex / 攻殼機動隊 STAND ALONE COMPLEX / Ghost in the Shell: Stand Alone Complex
首 播:2002-10-01(日本)
IMDb:tt0346314

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