『megalobox2nd』EP9EP11EP12蜂鳥と旅人


3樓貓 發佈時間:2022-07-04 23:41:24 作者:Aisthanesthai Language

びゅうびゅうと風が吹く中、荒野を進む旅人の前に、一羽の蜂鳥が飛んできた。

-旅人さん、どうか私の歌を聴いてくれませんか?

-私は急いでろんだ、ほかを渡ってくれ。

斷る旅人に蜂鳥はしつこく纏わりついた。

-お願いです。私は歌わずにはいられないのです。

-勝手な奴だ。悪いがそんな気分じゃない。私はこれから死のうと思って旅してろんだ。

-そんなまさか…死ぬために旅するなんて聴いたこともない。

-本當だ。死ぬ前に噓などつきものか。

それでも蜂鳥は諦めず。

-では、こうしませんか?あなたに噓をつかせることができたら、私の歌を聴いてください。それができなければ、私は口を噤みます。

一刻も早く五月蝿い囀りからのが逃れたい旅人は、蜂鳥の頼みを口に入れることにした。

-あなたはどうして死にたいのですか?

-私は何もかも無くしてしまったからだ。

-それは噓です。

-噓なもんか。私家もお金も失い、家族も病気で死んだ。もう何一つ殘っちゃいない。

-いいえ、あなたには私を見る目と、囀りを聴く耳があります。それに、私とお喋りできる口だって…

-ああ、確かにそうだ。

煙に曲がれたような気分だったが、旅人は負けを認めた。

-仕方ない、私の負けだ。

旅人はこれ以上の面倒はごめんだと、渋々足を止め、蜂鳥の歌う歌を聴いた。その聲はとても美しく、空っぽだった旅人の心に、いっとき暖かい気持ちを思い出させてくれた。

歌い終えると蜂鳥は、雲の切れ間から顏を出した朝日の方に飛び去っていった。

ギラギラ真上に升った太陽が、荒々しく手につける頃、歩き疲れた旅人の前に再び蜂鳥が現れた。

-旅人さん、どうかもう一度私の歌を聴いてください。

いくら追い払っても、蜂鳥は旅人のそばを離れようとしない。

-もう一度あなたに噓をつかせるこうができたら、私の歌を聴いてくれますか?

-先も言っただろ、私は死にたくて旅をしていろんだ。今更噓なんかつくものか。

うんざりした旅人だったが、今度は勝てると思い、蜂鳥の頼みを聞き入れた。

-あなたはどうして死にたいのですか?

-私はお前さんを見る目と、囀りを聴く耳と、お喋りをする口以外、何もかも無くしてしまったからだ。

すると蜂鳥は言った。

-いいえ、あなたには私を追い払う手が有るし、旅を続ける足だって有るじゃないですか。

-ああ、確かにそうだ。私の負けだ。

そうして旅は再び蜂鳥を歌う歌を聴いた。その歌聲は、一度目より更に美しく、旅人の疲れを愈やしてくれた。

歌い終えると蜂鳥は、満足したように翼を風に纏わせ、飛び去っていった。

夕日が大地に近づき、當たりを赤く染めはじめた頃、旅人は道の途中であの蜂鳥が死にかけているのを見つけた。そのまま通り過ぎることもできたが、旅人は足を止めて、蜂鳥に話かけた。

-なあ蜂鳥、私はお前さんを見る目と、囀りを聴く耳と、問いに答える口、それに追い払う手と、旅を続けることのできる足以外、何もかも無くしてしまった。本當に、もう何も持っちゃいないんだ。

そに問いに死にかけの蜂鳥が、微かな聲で答える。

-それは噓です。あなたは後悔する過去と、選ぶことのできる現在と、決まっていない未來を持っています。死にかけの私からしたら、あなたはこの世の全てを持っていますよ。

-ああ、確かにそうだ。私の負けだ。さあ、歌ってくれ。

そう言って旅人は傍らに座り込み、歌を待つが、何を聴こえてこない。蜂鳥はすでに息絕えていた。

旅人は道の空きに亡骸を埋め、吊うのように蜂鳥の歌を歌った。その歌は、口ずさんでみると妙に心地良く、旅人は歌いながら歩き続け、いつしかとうとう海にたどり著いた。

星空を映した靜かな海に旅人が問いかける。

-私はこの場所を目指して歩き続けて來た旅人です。どうか私の願いを聴いてはいただけないでしょうか?

海は小さな波を立て避け、問いを返す。

-ここへ來るものの願いはたいてい同じ、金か名譽か死だ。お前はどれを望む?

すると旅人は晴やかな顏でこう答えた。

-私はすでに何もかも持っていました、ですから願いはそのどれでも有りません。ただ、家までの帰り道を教えてもらいたいのです。

動畫信息

機甲拳擊 第二季
中文名:機甲拳擊 第二季
原 名:NOMAD メガロボクス2
又 名:超級拳擊 第二季 / NOMAD MEGALO BOX 2 / メガロボクス 2期 / 裝甲重拳 2
首 播:2021-04-04(日本)
IMDb:tt14201622

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